岩手は今回の試合がホーム開幕戦で、およそ４年ぶりにスタジアム全体で声援を送れることから、サポーターの期待と情熱が高まっています。
前回の試合では、FC大阪に３－０で勝利し、アウェイでの３試合を２勝１敗で終えてホームに戻ってきました。
このシーズン、松原 良香監督は「攻守に主導権を握り、積極的にゴールを狙うサッカー」を提唱し、チームのスタイルを大きく変えました。
ボールを保持する時間が増え、９ゴールというリーグトップの得点を記録するなど、結果も出ています。
特に右ウィングの宮市 剛選手は既に３ゴールを決め、キャリアハイに迫る絶好調ぶりを見せています。
一方、沼津は今まで１勝２敗という成績です。前回の試合では多くの得点チャンスを作りながらもゴールを決めきれず、八戸に完封負けを喫しました。
開幕以来、ボール支配率で優位に立ちながらも、得点は２つにとどまっています。ゴール前での決定力を高め、今季２勝目を目指します。
松原監督（岩手）と中山監督（沼津）は共に静岡県出身で、かつてプレイヤーとして磐田で同じチームメートでした。
それから時が経ち、今回の試合で監督として対決します。両監督ともに大きな期待を胸に抱いているでしょう。彼らの采配にも注目が集まります。
明治安田生命Ｊ３リーグ 第4節
2023年3月25日（土）14:04KO
いわぎんスタジアム
岩手は前半、ショートカウンターから素晴らしいチャンスを創り出しました。和田昌士の15分のシュートを皮切りに、ゴールを割りたいという強い意欲を示しました。
しかし、なかなかゴールを決め切ることができず、前半を無得点で終了しました。
一方、沼津も23分に津久井匠海が素晴らしい決定機に迫りましたが、GK丹野研太の見事なビッグセーブに阻まれ、互いに無得点のままハーフタイムを迎えました。
後半に入ると、岩手は「（勝たなければならない）焦りが出てしまった」（松原良香監督）と語る中で、沼津が攻勢を強めました。79分、中盤でボールを奪取し、最終的に津久井が待望の先制点を決めました。
しかし、ホーム開幕戦で負けられないという岩手の強い決意が示されました。
87分、途中出場の中村充孝がPKを獲得し、これをクリスティアーノが冷静に決めて同点に追いつきました。
しかし、逆転ゴールは生まれず、何度も訪れた決定機をモノにすることができず、激しい戦いは引き分けで終了しました。
