前節、3位の沼津はセットプレーから2失点し、FC大阪に0-2で敗れました。相手の強固な守備組織に対抗できず、内容面で課題を抱える試合でした。
今節はその敗戦を挽回したいところで、対戦相手はリーグで2番目に少ない失点数を誇る守備が堅固な奈良です。
中山雅史監督は「相手の守備をどう打破するか」を重要視し、前回の試合から学んだ教訓を生かすことが求められます。
前回対戦では沼津が序盤に2点を奪い勝利しましたが、奈良に対しても「相手にボールを支配された印象がある」と持井響太は語っています。
奈良は攻撃面でもボールをしっかりとつなげる力を持っているため、高いプレスと素早い反応で主導権を握ることができるかが鍵となります。
この攻防を制し、沼津の実力を再び示したいと考えています。
一方、6位の奈良は前節、長野を2-0で破り、連勝中です。
前節ではチームトップ得点者の浅川隼人と、チーム2位タイの酒井達磨が得点し、ポジティブな結果となりました。
再び上位争いに加わるためにも、4ポイント差の沼津を破って3連勝を達成できるかが、今季を占う上で非常に重要な試合となるでしょう。
明治安田生命J3リーグ 第25節
2023年9月3日(日)18:03KO
愛鷹広域公園多目的競技場
奈良は5分、中盤でボールを奪い、素早くサイドのスペースに流れた酒井達磨が中央の中島賢星にパス。中島がシュートを放ち、GKの手前でコースを変えた浅川隼人がゴールを挙げ、幸先の良いスタートを切りました。
前節のFC大阪戦と同じく、守備の固い相手に先制点を許してしまった沼津。
その後はボールを巧みに動かし、先発に復帰した持井響太やブラウンノア賢信らが組んで攻撃のアイディアを練りましたが、なかなか相手の守備を打破できずに時間が過ぎていきました。
後半に入って沼津は攻撃的な選手である津久井匠海を投入し、82分には沼津デビューとなった川又堅碁もピッチに登場。
終始、奈良を圧迫し、ゴールを目指し続けましたが、なんとも屈託のない奈良の守備に苦しむ場面が続きました。
結局、沼津は2試合連続でゴールを奪えず、今季初の連敗を喫しました。
一方、奈良は3連勝で順位を上げ、5位に浮上。両チームの白熱した対決が終わりを迎え、奈良が勝利を手にしました。