サッカーのサイドバックとは?役割や必要な技術・有名選手を紹介

サッカーのサイドバックとは?役割や必要な技術・有名選手を紹介

サッカー ルールの守備的ポジション(DF)に位置するサイドバック。近年のサイドバックは守備だけでなく攻撃参加も求められています。多くの役割を求められるサイドバックですが、どのような技術が必要なのでしょうか。こちらの記事では、サイドバックの役割や技術について解説、日本や世界での有名選手を紹介しています。

目次

サイドバックとは?

サイドバックは4バック、もしくは5バックのディフェンスラインの左右に位置しています。サイドエリアで攻撃や守備を行うポジションです。攻撃と守備の橋渡し役で、スタミナやパスの技術、正確なクロスなど様々な技術が求められるポジションになっています。現在、サイドバックはサッカーの中でも大きな変化を遂げているポジションです。

サイドバックの役割

サイドバックの役割は主に5つあります。

サイドからの攻撃をブロックする

1つ目は相手の攻撃、特にサイドからの攻撃を止めることです。サイドバックは相手ウイングと対になっています。ウイングは特にドリブラーが多く、攻撃を止めることが難しい選手が多いのが特徴です。そのような選手と一対一(デュエル)でブロックすることが求められます。

ラインコントロール

2つ目はラインコントロールです。DFラインに凸凹があると、裏を突かれて失点に繋がる可能性が高まります。センターバックもラインコントロールを行いますが、サイドバックもDFラインを意識しながら守備をする必要があります。また、ラインコントロールでオフサイドを取りやすくなるので相手の攻撃チャンスを潰すことも可能です。

バランスを取ること

3つ目はバランスを取ることです。例えば、中央からの攻撃を受けるときはセンターバックのカバーを行います。それにより、守備の穴を埋めて失点を防ぐことが出来ます。また、攻撃時でも攻撃参加だけでなくカウンターに備えることも求められます。チームの状況によって位置を変えながらプレーをするのが必要ですね。

ビルドアップ

4つ目はビルドアップです。パスをつなげる、ドリブル突破などサイドからの攻撃を仕掛けていきます。また、中央にパスを渡すなど、チームの攻撃のバリエーションを増やすことも可能です。

クロスを上げる

5つ目はクロスを上げることです。クロスを上げることでゴールに結びつきやすくなります。どれくらいの高さのクロスを上げるべきか、判断力とクロス精度が必要です。近年はサイドバックのクロス精度が重要視されていますので、クロスはサイドバックにとって必要不可欠な技術でしょう。

サイドバックに求められる技術

サイドバックに求められる技術は3つあります。

スタミナ

1つ目はスタミナです。サイドバックは攻守ともに様々な役割が与えられています。そのタスクを全て行うには90分ずっとピッチを走り続けなければなりません。ずっと走るために高いスタミナは不可欠です。

対人の守備力

2つ目は対人での守備力です。サイドバックはウイングと一対一で勝負する機会が多いので、ウイングの対応力が求められています。一対一はどのポジションでも必要な技術ですが、ウイングはドリブラーなど止めるのが難しいポジションです。つまり、サイドバックは他のポジションに比べて対人守備の対応において高い技術を身につける必要があります。

パス、クロスの精度

3つ目はパス、クロスの精度です。サイドバックは攻守においてボールを触る機会が多いポジションになります。パスの正確さはもちろん、正確なボールコントロールも不可欠です。

サイドバックで有名な選手

サイドバックの有名選手を日本・世界それぞれ3人ずつ紹介します!

内田篤人

名前内田篤人(うちだ・あつと)
生年月日1988年3月27日
所属チーム鹿島アントラーズ、シャルケ04など
ポジション右サイドバック

一人目は元日本代表として活躍した内田篤人さんです。2020年に現役引退し、現在は解説者やリポーターとしてメディアに出演されています。

内田篤人さんはビルドアップが特徴的で、積極的に攻撃参加していました。その一方で守備の対応力もあり、シャルケ04では体格の大きい選手にも対応していたそうです。

日本代表には2008年〜2015年で74試合に出場し、2010年、2014年に開催されたW杯メンバーに選出されています。

長友佑都

名前長友佑都(ながとも・ゆうと)
生年月日1986年9月12日
所属チームFC東京
ポジション左サイドバック

二人目はFC東京所属の長友佑都選手です。現在(2024年8月7日時点)では37歳ですが、まだまだ現役です。

長友選手はスピードやスタミナが武器で、とにかく運動量が豊富です。また、身長は170cmとサイドバックの中では小柄な選手ですが、大柄な選手にも負けないフィジカルも魅力です。

日本代表には142試合出場し、W杯には2010年、2014年、2018年、2022年と4大会連続出場しています。

毎熊晟矢

名前毎熊晟矢(まいくま・せいや)
生年月日1997年10月16日
所属チームAZアルクマール
ポジション右サイドバック

3人目は毎熊晟矢です。2023年に日本代表に初選出されたことで、知った方も多いのではないでしょうか。

毎熊選手は元フォワードという経歴の持ち主で、ドリブルやクロスなどの攻撃が得意な選手です。その中でも特徴的なのは緩急のあるドリブルでビルドアップしていくところです。また、スピードもあり、対人守備も優れています。

日本代表には2023年に初出場し、初選手から2年で8試合に出場しています。これからの活躍が楽しみな選手です。

ジンチェンコ

名前オレクサンドル・ジンチェンコ
生年月日1996年12月15日
所属チームアーセナル
ポジション左サイドバック

ジンチェンコは現在、アーセナルに所属しているウクライナ出身の選手です。

サイドバックだけでなく、味方の動きを見ながら偽サイドバックとして働いたり時にはウイングのポジションを取って攻撃にも顔を出します。刻々と状況が変わるピッチでポジションを変えていくのはクレバーさが見受けられますね。

2024年8月7日時点では、代表戦では60試合に出場し、9ゴールを決めています。

ヨシュア・キミッヒ

名前ヨシュア・キミッヒ
生年月日1995年2月8日
所属チームバイエルン・ミュンヘン
ポジション右サイドバックなど

キミッヒはバイエルン・ミュンヘンの主力として、ドイツ代表に所属している選手です。

メインポジションは守備的ミッドフィルダーですが、右サイドバックでも高いパフォーマンスを発揮します。豊富なスタミナや正確なキックで、攻撃を組み立てることが得意な選手です。また、戦術を読むのが得意でサッカーIQがずば抜けています。

ドイツ代表には2016年から参加しており、2018年と2022年のW杯メンバーに選出されています。

トレント・アレクサンダー=アーノルド

名前トレント・アレクサンダー=アーノルド
生年月日1998年10月7日
所属チームリヴァプール
ポジション右サイドバック

アーノルドはリヴァプールやイングランド代表で活躍している選手です。

右サイドバックが本職ですが、セントラルミッドフィルダーや右サイドハーフでプレーした経験もあります。アーノルドと言えばクロスが特徴的で、2023年にはプレミアリーグでのアシスト数が50を突破しました。また、視野も広く、味方の位置に合わせてサイドチェンジをすることもあります。

イングランド代表には2018年から23試合に出場し、2018年、2022年のW杯にも出場しています。

まとめ

以上のように、こちらの記事ではサイドバックにおける役割や技術、有名選手を紹介しました!サイドバックはDFのポジションですが、攻撃力を求められます。また、チームの状況を見ながら攻撃参加したりDFラインを整えたり判断力や戦術理解も必要です。サイドバックはチームを俯瞰し、冷静に判断できる人が向いているポジションかもしれません。

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