サッカーJリーグは、現在2月頃に開幕し12月にシーズンが終わるという日程で開催されていますが、それが2026年〜2027年のシーズンから「秋春制」という新しい日程に移行することが正式に決まりました。
では、具体的にJリーグの秋春制になることではどんなメリットやデメリットがあるのか本記事で紹介していきたいと思います。
Jリーグの秋春制のメリットは?
続いてJリーグを秋春制にするメリットを見ていきましょう。
国際大会との整合性
ヨーロッパの主要リーグの多くで秋春制が採用されています。これらの日程に合わせることで国際大会のスケジュールに合わせやすくなります。FIFAワールドカップやACLなど、リーグを休止して大会に参加していましたがその調整がしやすくなります。
選手の負担軽減
国際Aマッチは秋に多く設定されていますが、春秋制だとシーズン終盤の大事なところで選手が代表に選ばれチームを離れなくてはならないということがあります。これを防ぐ意味合いもあります。
選手にとっても、代表戦とJリーグ戦の日程次第では強行日程になってしまうということを避けられるので、負担軽減という意味合いも含まれます。
選手の国際競争能力向上
近年Jリーグで活躍した選手の多くが海外の強豪リーグでプレーをし、その能力を高めています。Jリーグの秋春制を取り入れることで日程が合い、海外への移籍がしやすくもなります。それにより選手の国際競争能力の向上が見込めるのです。
気候的な配慮も
日本の夏はかなり気温が高く、その中での試合は選手にとって過酷です。そこで秋春制を取り入れることで夏の間をオフシーズンとし、選手の負担を減らそうというメリットもあります。
Jリーグの秋春制のデメリットは?
メリットも多い一方、Jリーグの秋春制のデメリットもあります。どういうものがあるのでしょうか?
雪国にあるクラブへの配慮が必要
日本の夏は確かに暑いですが、日本の冬も寒く、場所によっては雪への対策が必要です。ウインターブレークを挟むとはいえ、その前後でも雪が降る場所では降ります。
これにより相当な設備の整備が必要であり、また除雪ができたとしても選手やサポーターの移動手段が確保できるとは限りません。
Jリーグの前身はどうしていた?
ここで「Jリーグの前身である日本サッカーリーグ時代の秋春制ではどうしていた?」という疑問が湧くかも知れませんが、実はJリーグの前身時代には雪国のクラブが加盟していなかったのです。そういうこともあり、この問題は一から考えなくてはなりません。
今まで以上に過密日程になる可能性もある
Jリーグの秋春制では途中ウインターブレークを挟む予定ですが、この間試合ができないことにより、今まで以上にJリーグの日程が過密になる可能性もあります。
新シーズンへの準備期間の短縮
Jリーグの秋春制ではシーズンの終わりと次のシーズンの始まりまでの間隔が短くなります。選手のオフシーズンや調整などにも影響が出ることが考えられます。
SNS上でも意見が分かれている
このようにメリットとデメリットがあるJリーグの秋春制移行。SNS上でも賛成・反対の意見が分かれているようです。
まとめ
今回はJリーグの秋春制が始まる時期と、メリット・デメリットを解説してきました。秋春制移行は2026年、もうすぐといったところまで来ています。そこまでにデメリットの部分をどこまで解決していけるのかが注目です。
しかしメリットの部分はかなり大きいJリーグの秋春制。始まってみて選手たちがどのようなパフォーマンスを見せてくれるか。楽しみでもありますね。