皆さんはVAR判定(Video Assistant Referee)がいつから導入されたものかご存じでしょうか。
VAR判定は得点シーンやレッドカードなどの重大なファウルがあった際に、プレー映像を別室でチェックしている審判が主審などの判定をサポートするシステムです。
現代サッカーでは当たり前になっているVARですが、いつから導入されたのでしょうか。
そこで今回は、サッカーのVAR判定はいつから導入されたのか、VAR活用場面を紹介していきたいと思います。
サッカーのVAR判定はいつから導入された?
2016年、アメリカの下部リーグで試験的にVAR判定が導入されました。2016年9月に行なわれたイタリア代表VSフランス代表の国際親善試合で採用されています。
VAR判定が公式戦で導入されたのは、2016年12月に行なわれた「2016 FIFAクラブワールドカップ」です。2017-2018シーズンからドイツのブンデスリーガをはじめとした欧州4大リーグでも導入されるようになりました。
日本では2019年から導入されていましたが、コロナの影響もあり、1シーズンを通して使われたのは2020年からです。
VAR判定活用場面を紹介!
サッカーのVAR判定は、野球やテニスなどと違い、監督からのリクエストなどで映像チェックが入ることはありません。では、VAR判定はどのような場面で活用されるのでしょうか。
VAR判定が適用される場面は4つあります。
得点シーン PK レッドカード 退場選手の確認 |
それでは、VAR判定が活用される場面を詳しくみていきましょう!
得点シーン
多くの日本人がVAR判定と聞いて思いつくのは、「2022 FIFAワールドカップカタール」の日本代表VSスペイン代表であった「三笘の1ミリ」ではないでしょうか 。
「得点シーン」でVAR判定が活用されることが多く、チェックするときにはオフサイドや攻撃側の選手がファウルをしていないかなどをチェックされています。特に、オフサイドに関してはかなり厳しくチェックされており、体の一部が少しだけ出ていた場合でも「得点シーン」が取り消されることは少なくありません。
PK
VAR判定は「PK」の有無でも適用されることが多いです。
基本的には、「PK」となる前に起きたハンドやファウルのシーンをチェックしていることが多く、かなり厳密にジャッジされるようになりました。そのため、ファウルを貰うためにわざと転びシミュレーションでファウルになることは少なくなりましたが、ハンドによって「PK」と判断されることが多くなっています。
そのため、「PK」となるハンドに関しては、主審によって基準が異なることも多く、物議を醸すことも少なくありません。
レッドカード
VAR判定は「レッドカード」で退場になったシーンに関して導入されます。そのため、2枚目の「イエローカード」を受けたシーンでは導入されることはありません。
現代サッカーでは足裏を見せて、足を高く上げた状態でボールにアタックすることや決定的な得点機会の阻止が「レッドカード」の対象となります。1度は「レッドカード」を提示されていても、VARで映像をチェックした結果、「イエローカード」になることも少なくありません。
退場選手の確認
VAR判定では、退場選手する選手に間違いがないかも確認されます。
過去に何度も主審が間違った選手を退場させてしまったケースもあるので、VARで確認されるようになりました。退場選手の確認に関しては、「イエローカード」も対象となるので、違う選手が不利益を被るというケースはなくなりつつあります。
まとめ
今回はサッカーのVAR判定はいつから導入されたのか、活用場面はどこなのかなどについて紹介してきました。
サッカーのVAR判定が初めて導入されたのは、2016年のアメリカの下部リーグで試験的に行なわれました。その後、トップレベルの国際親善試合でも使われるようになり、公式戦で使われ始めたのは2016年12月に行なわれた「2016 FIFAクラブワールドカップ 」からです。
VAR判定が活用されるのは、「得点シーン」、「PK」、「レッドカード」、「退場選手の確認」の4つなので、覚えておきましょう!