近代サッカーでは、各ポジションに求められる役割や能力は昔に比べて多くなってきています。その中でも「インサイドハーフ」と呼ばれる中盤のポジションは、攻守において重要な役割を果たしますが、皆さんはどのような能力が必要なのかご存じでしょうか。
そこで今回は、サッカーの「インサイドハーフ」がどのようなポジションで、どんな役割があり、どんな能力が必要なのかや有名な選手などを解説していきたいと思います。
サッカーのインサイドハーフとはどこのポジション?
初心者の人にとって、サッカーのポジションは複数あり、フォーメーションによって呼び方や役割は異なってくるため覚えるのも大変だと思います。
では、サッカーの「インサイドハーフ」とはどのポジションなのでしょうか。
「インサイドハーフ」はフォーメーションが「4-3-3」の中盤が逆三角形になっているときの前方に位置している2人の選手のことを指します。「インサイドハーフ」にどんなタイプの選手を置いているかで、チームの特色や狙いなども分かってくるので、試合を観るときに注目してみましょう。
インサイドハーフの役割や必要な能力とは?
近代サッカーにおいて、中盤の選手が果たす役割は大きく、特に「インサイドハーフ」はチームに与える影響が大きく、場合によっては勝敗に直結してしまうほど重要なポジションです。
では、「インサイドハーフ」の役割や必要な能力とは何なのでしょうか。「インサイドハーフ」に求められる役割や必要な能力を詳しく見ていきましょう。
インサイドハーフの役割
「インサイドハーフ」は中盤のポジションであるため、パスを配球し、ゲームをコントロールすることやビルドアップに関わることが前提です。「インサイドハーフ」はこういった中盤の役割を果たしながら、攻撃時には前線まで上がり、FWの動きをサポートしたり、2列目から飛び出し、得点を奪うことを求められます。
また、守備には「アンカー」と呼ばれる中盤の底に位置するポジションの脇をカバーしたり、サイドまで出て守備することも求められることが多いです。
インサイドハーフの能力
「インサイドハーフ」はゴール前に飛び出して得点を奪うことや守備時には強度の高いプレーをする必要があるため、豊富な運動量が必要です。
また、「インサイドハーフ」は中盤のポジションなので、精度の高いパスやトラップといった足元の技術の高さ、いつ飛び出すのか、どこのポジションをカバーするのか見つける戦術眼や判断力が必要となってきます。
インサイドハーフで有名な選手を紹介!
「インサイドハーフ」はチームによってどんな選手を配置するかは様々で、同じポジションであっても戦術に合わせて違うタイプの選手が置かれることが多いです。
今回は世界で活躍する現役の「インサイドハーフ」の選手を紹介していきたいと思いますので、詳しく見ていきましょう。
ケヴィン・デ・ブライネ
1人目はマンチェスター・シティで司令塔として活躍しているベルギー代表のケヴィン・デ・ブライネ選手です。
ケヴィン・デ・ブライネ選手は「インサイドハーフ」の選手ですが、針の穴を通すようなパス精度の高さ、ドリブル技術、正確無比なミドルシュートなどを武器にしています。
ケヴィン・デ・ブライネ選手の最大の特徴は精度の高いスルーパスで、どんな状況からでもパス一本でチャンスを作り出すことができ、世界最高峰のチャンスメイカーとも言われていますね。
フェデリコ・バルベルデ
2人目はレアル・マドリードに所属するウルグアイ代表のフェデリコ・バルベルデ選手です。
フェデリコ・バルベルデ選手は何度も上下動をすることができる豊富な運動量を誇り、爆発的なスピードと強烈なミドルシュートを武器にしています。フェデリコ・バルベルデ選手は司令塔タイプのケヴィン・デ・ブライネ選手とは異なり、とにかく走り回るボックス・トゥ・ボックス型の「インサイドハーフ」です。
また、フェデリコ・バルベルデ選手のミドルシュートはあまりの威力から「バルベルデ砲」とも言われていますね。
香川真司
ドイツのドルトムントを始め、世界の強豪チームでプレーしてきた香川選手。日本代表選手としても、2014年と2018年の2度のFIFAワールドカップにも出場しています。
現在は、古巣のセレッソ大阪に復帰し、背番号「8」を背負っていますよ。
香川選手と言えば、前線で活躍するトップ下という印象が強いですが、最近ではインサイドハーフのポジションもこなし、ビルドアップの起点として活躍しています。
まとめ
今回はサッカーの「インサイドハーフ」とはどのようなポジションなのか、求められる役割や必要な能力、現在、活躍している選手などを紹介してきました。
「インサイドハーフ」は中盤のポジションであるため、パスでゲームを組み立てることだけではなく、攻撃時にゴール前に飛び出す動きや守備時には空いているスペースなどを見つけ、カバーすることが求められます。
そのため、「インサイドハーフ」には豊富な運動量と足元の技術、判断力、戦術眼が必要です。